脂肪フラグ

何となく、細々と。

午前三時半の悟り

気づいた。

 

既成概念というか、先入観というか、無意識のうちに自分自身に根付いていた認識に惑わされていた。

 

それが元来どういうモノであったか、気付くのに時間がかかってしまった。

 

頭ではとうに分かっていたつもりだが、それを心で真に理解している訳ではなかった。

 

頭はあくまでも作業や収納の為のスペースに過ぎない。例え見聞きした事象を記憶したとしても、それは一時的に棚へ収容しただけだ。いつかは、もっと新しい物や印象的だった出来事に埋もれていってしまう。

 

だが心は違う。心に刻み込まれた記憶は、そう簡単には消えることがない。小学生の頃、ランドセルを家に置くやいなや友達の家へ走ったあの日々。どこまでも続く青空の下、自転車に乗り風を切ったあの日。友達を傷付けてしまい、罪悪感に押し潰れそうになったあの日。あの子に告白した日。泣いた日。笑った日。楽しかった日。喜んだ日。忘れられない日々。

 

たった一つも、ただの思い出でなく。

たった一つも、かけがえのあるものでなく。

たった一つも、無駄なモノなどなく。 

 

その隙間にある、わずかな余白に

ただ、その一文を、心に刻んだ。

 

 

 

『見えない物こそ美しい』

 

 

 

 

 

自分でも言ってる意味がわからん

寝ます