世界一不毛な葛藤
誰しも、物思いに耽ける時ってあるじゃないですか。自分はそうなった時、時折「欲しいスタンドは何か」について考える時がある。
大概の場合、クレイジーダイヤモンドが一番という結論に至る。自分は物持ちが悪く、よく物を壊してしまうからだ。あと 「物を直せる能力」がいつでもどこでも使えるの、めちゃくちゃ安心感ない?間違えて踏んずけたイヤホンも、落として割ったスマホも、なんなら書き損じた文章も簡単に直せる。さいつよ。しかも近距離パワー型。ロマン。
ただ、それはそうとしていざ自分にその能力が会得できるようになったとしたら、自分はきっと尻込みしてしまう。
というのも、元々主人公が操っていたスタンドですよ?こんな凡庸な自分に扱いきれるような代物じゃあ断じてないですよ。「スタンド使いはスタンド使いと引かれ合う」って法則もあるし、間違いなく一度や二度は交戦するでしょ。もうね、プレッシャーに耐えられない。
例えば、「ハイウェイ・スター」と会敵したとするじゃん?原作通りの展開で言えば、「バイクに乗り時速60km以上で逃げ続ける」だの、「走りながらバイクを破壊してベビーカーを避け、着地の前に直す」だの、無理じゃん。不可能じゃん。そもそも俺バイク乗れないし。運転どころかアクセルのかけ方すらわからん。よしんば走れたとしても、間違いなくすっ転んで死ぬ。養分吸い取られるどころか交通事故で死ぬ。クレDのスタンド使いがバイクで事故って再起不能(リタイア)ってあまりにもダサすぎでしょ。
だから俺はクレDの能力を手に入れられたとしても、間違いなくしょうもない理由で死ぬ。でもやっぱり欲しいなぁ…かっこいいなぁ……
こんなことばっか考えてる。不毛。